south-southwest-wind.hatenablog.com
本日、読み終えました。
面白かったです。
シンパシータワートーキョー
東京都同情塔
という美しいタワー型の
刑務所が、
東京のど真ん中に立つ
その中の人や、暮らしぶり、
そのものについてでも、
十分お話が書けそうですが、
この小説では
建築物の女性の苦悩や心情
思考や、頭の中での言葉めぐり
など、かなり人間の心、
哲学的な部分に焦点が当たっています。
個人的に面白かったのは、
自分の中から出てくる「言葉」
それは誰の言葉?
誰かのものが自分に入り込み、
借りただけの言葉?
自分の欲求から、
内側からでた、
自分の言葉?
と、自分自身に問いかける描写が
何度か出てきます。
僕も感じていたけど、
改めてそれについて考えると。
なんだか恥ずかしいような、
おもしろい感情になりました。
主人公の女性建築家
「マキナ サラ」
建築家という職からなのか
表現者として、
かなり細かい言葉へのこだわりなど、
その表現を読むだけでも
新しい発見がありました。
また、興味本位で
作者の
九段理江
さんいついても調べてみました。
33歳の女性だそうで、
インタビューでは、この小説に
5%ほど生成AIの文章を使用しているそう。
これにもびっくり、
最後に、
ChatGPT(無料版)に、
この本のキーワードを
すぐに思いついただけ打ち込み、
どんな小説だと思う?
と、聞いてみました。
◯あなた
キーワードをいくつか送るので、どんな小説か予想してください。
・建築 ・言葉 ・女性建築家 ・文章生成AI ・東京都同情塔 ・シンパシータワートーキョー ・刑務所 ・犯罪者 ・悩み ・建築家 ・誹謗中傷 ・現代 ・美しい
◯chatGPT
このキーワードから予想される小説のプロットは次のようなものです:
東京都に位置する同情塔として知られるシンパシータワートーキョーは、美しい建築物として有名である。しかし、その背後には多くの悩みを抱えた女性建築家の姿があった。彼女は新しいプロジェクトに取り組む中で、自身の悩みや過去のトラウマに直面することになる。
物語は、彼女が言葉の力を借りて、建築という言語を通して自らの感情を表現しようとする姿を描く。一方で、彼女の目の前には、自身の過去と向き合うことを拒む刑務所で服役する犯罪者たちがいた。文章生成AIを用いた彼らの言葉が、彼女の心に深い影響を与える。
誹謗中傷や社会の偏見にも直面しながら、彼女は自身の信念を貫き、建築の力で人々の心を触れることを目指す。この現代のストーリーは、美しい建築と言葉の魔法を通して、人々が互いを理解し、癒し合う可能性を探る。
ぼちぼち違いますが、
いい線いってますよね。
この小説では、
チャットAIについて
フォルムやテクスチャーのない
つまらない文章だと、
主人公に言い放たれています。
そうじゃなくなったら、
恐ろしいような
おもしろいような。
ぜひ、お時間あれば
読んでちょんまげ。